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未だ遠い被災地の復興に思う

 4月24日から26日まで、宮城県石巻市、岩手県陸前高田に

行ってきました。石巻は昨年11月、陸前高田は昨年5月に一度

訪れているため、二度目の訪問でしたが、どちらも瓦礫はだいぶ

整理されたものの津波が奪い去ったものは全く戻ってはおらず、

昨年被災地に立ったときの衝撃がよみがえり、時間がそのときに

フィードバックしたような感覚になりました。

 それでも地元では、日々の生活があり、多くの被災者が苦しみ

や哀しみを抱えながら確かなときを刻んでいるのです。

 石巻市では、1日目の午後と2日目の午前を青空バザーと要望を

伺い食料を届けるお届けのボランティアをさせていただきました。

町田から行った9名が二名一組に分かれて、分担した仮設住宅を訪

ね、お話を伺うのです。ぽっと行った私たちのようなよそ者に心を

開いてくれるのだろうか、そんな不安を抱きながら玄関のベルを押

すとそんな心配は杞憂だとすぐにわかりました。

 「日本共産党のボランティアです。」と声をかけると、誰もが

快く玄関を開け、話をしてくれました。はじめにお会いした87歳

の女性は、小学校のころも津波を体験して怖い思いをしたこと、今

度の津波はそれ以上で、お母さん(お嫁さんのこと)に手を引かれ、

必死で山まで逃げたこと、途中消防団の人におぶってもらって助か

ったことや、住宅を建て替えたばかりだったこと、また建て直すこ

とが出来るかわからないことなど将来の不安も詳しくお話してくださ

いました。また70歳の男性は船を4艘もち漁師として働いてきたこ

と、息子に代替わりして引退した矢先の被災で3艘の船が流されたこ

となどお話してくださいました。仮設住宅には風除室が儲けられ、こ

れから物置も作られること、お風呂の追い炊き機能も日本共産党国会

議員団の質問で就けられるようになったことなど、少しずつですが、

改善されていくことが、住宅に住んでいる方達に希望を与えている

ことを実感しました。(続く)

 
by ryuko212 | 2012-05-01 00:01