2013年 07月 10日
原発再稼働は即時中止を
食道がんで亡くなられたと報道されました。事故の当時まさに命がけで事
故処理に当たり、持てる知恵と技術をフル稼働して、最小の影響にとどめる
努力をした現場職員の総指揮を執った吉田さん、東電のトップや首相官邸
からのディスターブにも毅然と立ち向かって、海水注水を続けるなど自己判
断で炉心を冷却することを最優先に行動した姿など、今や英雄のように祭り
上げようとしていますが、吉田さんはそんなことを望んでいないでしょう。
予測しなかった苛酷事故は起き、いまだに汚染水は垂れ流され、地下水に
流出していることが赤旗1面で報道されていました。しかも汚染水は除去できな
いトリチウムが混じり、貯蔵タンクは空き地を占拠しています。何より福島の故
郷にもどれない人が15万人もいるという現実を、吉田さんはどのような思いで
見守っていたのでしょうか。
東電は吉田さんの死因を原発事故とは関係ないと因果関係を認めませんが、
こうした姿勢が国民の不信を高めることになると気付かないのでしょうか。
二度と吉田さんのような、あるいは命がけで事故処理に当たり、自らも被ばくす
る原発労働者のような働き方をなくすためにも、原発は稼働させるべきではあり
ません。
by ryuko212
| 2013-07-10 10:37