人気ブログランキング | 話題のタグを見る

後期高齢者広域連合議会 陳情4件提出 その2

 前回書いた議会に、陳情が4件出されました。内容は、後期高齢者医療保

険料の引き上げを求めるもの、保険料値上げ中止を求めること、短期証の発

行をやめることなど、同趣旨のものでした。その賛成討論を、当日は要点を

絞ったため、読むことができなかったので、そのまま記録しておきます。

 「陳情5から8号に対する賛成討論をおこないます。

  これらの陳情はいずれも、高齢者の保険料の負担の重さを軽減するために、

保険料の引き下げを求め、その財源として国や都の財政支援を求める内容です。

二年ごとに行われる保険料見直しで、ほとんどの人が医療保険料値上げになっ

ています。広域連合の資料によると、09年から11年までの3年間で平均71641

円も所得が落ち込んでいます。それだけ、生活のたいへんな人が増えているので

す。高齢者は貯蓄を持っていて、豊かだといわれますが、それはほんの一部で、高

齢になるほど貧困率が高くなり、65歳以上高齢単身者にあっては、52%を越える

ことが厚労省調査でも明らかです。特に東京のような都会は単身の低所得の高齢者

が増えていきます。知り合いに単身の高齢女性が一日の食費を1000円以内に決め、

通院も減らしているという方が居ますが、1円、10円をやりくりしているのです。

 このような所帯には、保険料が16%も上がることに対応できません。

 陳情5・6号は保険料の引き下げを、8号では引き上げの中止を求めるものですが、

いずれも高齢者の切実な生活実態から出された要望であり、採択されるべきと考え

ます。そして、当然のことながら、保険料を下げるための財源として、国・都、区

市町村の財政的支援は必要であり、議会としてもこの陳情を採択して、国や都に対

しての意思を表明すべきだと考えるものです。賛成討論といたします。以上」

 残念ながら、この陳情は4本とも反対多数で否決されてしまいました。
by ryuko212 | 2011-11-27 14:15