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施設の視察に学ぶ

 昨日今日と2か所福祉施設の視察をさせていただきました。

12日は、相原の特別養護老人ホーム椿です。

 家政学園の向かい、小高い丘の上にそびえたつホテルのような建物が特養「椿」

でした。この特養は個室型ユニットに加えて、一室に何人か一緒に生活する多床

室を組み入れたものです。

 ホテルコストの高い個室型の特養が主流になる中、負担が重く入所できない低

所得者も入所できるものをと求めて、一般質問で取り上げて、多床室の設置や利

用料の減免を求めたこともあり、実現した施設を見せていただいて、感慨深いも

のがありました。

 でも天寿園(社福法人)にとっては、多床室を入れてほしいという市の要請にこた

えて、途中で計画変更を余儀なくされたもので、ご苦労があったことや、多床室とい

っても障子でそれぞれの部屋が区切られ、プライベートが守られているとともに、内

装や整備に配慮が感じられ、うれしく思いました。

 しかし一方人材確保と育成には苦労していることも感じられ、青森にある法人の特養

の協力ももらいながら頑張っていること、法人がいくつかの施設を運営するメリットは人

材育成でも大きいとあらためて感じました。

 13日今日はダリア園のある「かがやき」。新しくなった「かがやき」の施設の見学とま

ちだ育成会の法人のお話を聞くのは久しぶりでしたが、第二期基本構想も策定されて

法人としての体系がしっかりと作られ、課題も明確になっていて、話はとても分かりや

すく大変参考になりました。お忙しい中お話しいただいた理事長、経営企画部長のお

二人には心から感謝でした。

 しかも育成会は3か所の指定管理を受けています。もっとも町田市との関係も深く、

い今後の町田市の障害者福祉の方向についても、ここを抜きにしては語れないと改めて

実感。もっと早くお話を伺うべきだったと思います。今かがやきにとって大きな課題は、利

用者の実態に合わせると就労継続B型(障がい者10人に職員1人)が40人というのは

実態に合わないと話され、一人一人の障がいに合わせた訓練給付の体系に切り替えて

いく必要を感じました。

 美術工芸館の洋式トイレが二つしかないし、おまけに狭く、介助者が入ると扉が閉まら

ないため改修が必要なことも伺いました。トイレの扉を開けたまま用をたすことの人間と

しての屈辱は障害があろうが一緒です。一刻も早い改善が求められるのに、障害者施

設だから、後回しにされているのでしょうか。早急に実施すべきです。

 昨日も今日も自然に囲まれ、緑や花が目にやさしい施設の視察。それぞれ学ぶとこ

ろも多く有意義なひと時でした。
by ryuko212 | 2013-11-13 16:32