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フランスの400万人デモに感激

 フランスの風刺週刊誌シャルリりー・エブド社への銃撃に始まった連続テロ事件に

対する抗議デモが400万人に達したという報道がありました。表現の自由や思

想信条の自由を守るために、多くの国民が立ち上がったこと、また宗教や肌の色

の違いに関わらず平和に共存できるという「反イスラムノー」のメッセージも込めて、

50か国の首相も参加した平和の行動。テロを包囲する力になることでしょう。

 あらためて、自由や民主主義をまもるために行動に立ち上がるフランスの国民の

エネルギーにも、尊敬の思いがこみ上げました。

 たまたま12日、フランス映画「サラの鍵」というレンタルビデオを見ました。かつて、

フランスの政府がユダヤ人狩りを行い、ナチスの収容所に送り込んだ歴史を探るこ

とになった女性ジャーナリスト、彼女の夫の父親が住んでいたアパートの部屋が、フ

ランス警察に連行されたユダヤ人家族の住んでいた部屋だったという偶然から、そこ

に住んでいたユダヤ人の少女サラとその部屋のその後について追及し、真相を明ら

かにしていくという物語でした。

 夫と気まずい関係になりながら、真実を探り出していく女性の強さと、ユダヤ人狩り

に協力した事実を研究し、すべてのユダヤ人のその後を記録している研究者がいる

ことなど、戦争犯罪を風化させない努力が行われていることに驚くとともに、その努力

が平和や民主主義を守る国民の意識にも通じているのではと、フランスの今回のテロ

行為に対するデモの行動と底辺でつながっているようで、映画の感動が深まったように

思えます。いまだからこそ「サラの鍵」はぜひ多くの人に見てほしい映画だと思います。
 
by ryuko212 | 2015-01-14 17:35